対話システムの高度化に関する研究
- 研究キーワード
- 対話システム、会話分析、自然言語処理、音声情報処理

研究シーズの内容
1.対話破綻の検出および修復
人と自然に会話できる対話システムや対話ロボットの実現を目指し、特に会話がうまく噛み合わなくなった際の「対話破綻」の検出と修復に関する研究を行っています。
近年の大規模言語モデル(LLM)は高い対話性能を示していますが、誤った情報の生成(いわゆるハルシネーションの問題)や聞き間違いなどによって対話破綻が発生することがあります。そこで、対話破綻を自動的に検出するとともに、適切な修復発話を生成する技術の研究に取り組んでいます。
2.不完全情報コミュニケーションゲームの分析・エージェントの構築
人狼ゲームやマーダーミステリーなどの会話ゲームを対象に、人がどのように議論し、相手を説得したり協力したりしているのかを分析しています。
これらのゲームでは、会話を通じて相手の意図を推測し、自分の考えを伝えながら、時には駆け引きも行う必要があります。私は、そのような人間の高度なコミュニケーションの仕組みを明らかにし、その知見を活かして、多人数での議論や協力ができる対話システムの開発に取り組んでいます。
研究者からのメッセージ
人同士の会話や人とシステムとの対話を分析し、その仕組みを明らかにするとともに、得られた知見を対話システムの開発に活かすことを目指しています。
会話は日常的な行為ですが、相手の意図の理解や文脈の把握、非言語情報(声の調子や顔表情、身体動作など)の理解など、多くの要素が関わる複雑な活動です。人間の会話の仕組みを理解したいという科学的な興味と、その知見を活用して人と自然に対話できるAIを実現したいという工学的な興味を持って研究を進めています。
専門分野
対話システム
研究内容を大学での教育や、地域・社会にどのように還元していますか?
研究活動を通じて得られた知見を講義や演習に還元し、自然言語処理や対話システム、生成AIに関する最新技術を学生に伝えていきたいと考えています。特に、単に生成AIを利用するだけでなく、その仕組みや限界、適切な活用方法を理解し、研究・業務・社会課題の解決に活かせる人材の育成に貢献したいと考えています。

