准教授

山﨑 陽一

ヤマザキ ヨウイチ

  • 情報科学部
  • 情報科学科

更新日:2025.06.03

触感の定量化とその応用展開

研究キーワード
感性,触感,機械学習

研究シーズの内容

ヒトが手で触れる製品のデザインにおいて,触感は「製品の良さ」や「好ましさ」といった感性価値を左右する重要な要素です。
本研究では,物体に触れた際に指先に加わる相互作用力を計測し,それを時間-周波数空間で特徴量として抽出することで,触感指標との対応づけを行うことで,触感の定量化を実現しています.この手法は,製品が持つ触感の計測や評価,感性に訴える製品デザインさらには触感提示技術などへの応用展開が期待されます。

研究者からのメッセージ

本研究は,さまざまな産業分野において触感を活用した価値創出に貢献できる可能性を持っています.以下はその一例です。
① 衣服や化粧品など触感が重視される製品の開発において,ユーザの触感嗜好を考慮することが価値向上の鍵になります。本研究を活用することで,触感による価値向上を狙った製品デザインが可能になります。
② 本研究は触感情報をデジタル化にも繋がり,触感を理解するAIの開発への展開が期待できます。

これまで以下のような形で幅広く産業分野と連携し研究を進めてきました.

・自動車、化粧品、家電メーカーなど14社以上との共同研究
・科研費等の競争的資金の獲得(研究代表3件、分担2件)
・計測・分析技術に関するセミナー講師経験あり

今後は,産業分野と連携しヒトとモノの関わりについての研究の探求を進めていければと考えています。製品の“触り心地”や“感性品質”を定量的に評価・設計することに関心があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

専門分野

感性情報学,生体医工学