衛星観測データ調和による環境データサイエンス
- 研究キーワード
- データサイエンス, 衛星データ処理

研究シーズの内容
- 人工衛星が観測した陸域における反射率データの調和
観測波長の微妙なずれや品質の高さの違いによる光学センサ反射率データ間のバイアスを補正し,複数の光学センサから均質な反射率データを生成します。そのためのアルゴリズム改良・実証を継続的に行っています。 - 放射量相互校正
光学センサが観測した電気信号を輝度等の物理量へ変換可能にすることを, センサの絶対校正といいます。複数センサによる一貫したデータ解析のため, センサ間における校正標準の伝達(統一化) を行うことがあり,その解析手法を開発しています。 - 環境変化情報の抽出(環境データサイエンス)
地球観測ビッグデータを使った, 陸域植生変数の時空間変動解析およびそのための手法の開発を行っています。
研究者からのメッセージ
最近は小型衛星の増加や気象衛星の高性能化等により環境ビッグデータ時代に突入しており, 大量かつ不均質な衛星データから如何に正確かつ有用な情報を抽出するかが重要となります。そこで,衛星センサが観測する反射率等の物理過程に従い, 説明可能性を保ちつつ実用的である, 複数センサによる反射率データ調和のためのモデル・アルゴリズム開発を中心的に研究を進めています。