教授

臼田 毅

ウスダ ツヨシ

  • 情報科学部
  • 情報科学科

更新日:2025.04.01

量子通信・量子暗号・量子コンピュータの研究

研究キーワード
量子情報科学, 量子情報理論, 量子通信, 量子暗号, 量子計算

研究シーズの内容

光、電磁波、電気、磁気などの情報媒体は、究極的には量子力学の法則に従います。量子情報科学は、量子力学を基礎とした情報システムの設計を行うことで、システムの性能を格段に向上させることが期待されている新しい分野で、現在、各国で研究開発が進められています。

私たちは、その基礎理論である量子情報理論、超高信頼度通信とされる量子通信、超高速計算とされる量子コンピュータ、絶対安全な暗号として期待される量子暗号について、研究を進めています(左上図)。

【最近の研究テーマ例】

  • 量子情報理論: 有限の“けちん坊” 量子情報源はあるのか?
  • 量子通信: 多元量子信号に対するビームワンダリングの影響
  • 量子暗号: 量子最適測定の誤り率近似式と量子暗号評価への応用
  • 量子計算: 量子- 古典ハイブリッド計算による線形方程式の解法

研究者からのメッセージ

この研究を始めたのは30 年近く前になります。当時の先進技術だった光通信よりも格段に先を行く夢の通信「量子通信」の存在を知ったためでした。以来、量子情報理論、量子暗号、量子コンピュータと、量子情報科学全般の研究に携わってきました。量子情報の研究者には、専門は他分野で、一部のテーマに一時的に興味を持って参入する人も多いですが、一貫して研究を継続し、複数のプロジェクトを実施してきました。

左下図に、企業と共同で取得した特許の例を示しました。