准教授

イスマトフ アジズ

イスマトフ アジズ

  • 日本文化学部
  • 歴史文化学科

更新日:2025.04.01

ウズベキスタンにおける法と社会

研究キーワード
中央アジア, 社会主義, 法と社会

研究シーズの内容

帝政ロシア、ロシア革命後のソ連、そしてソ連崩壊にともなう独立を経験したウズベキスタンの法と社会を研究しています。ウズベキスタンは、伝統的にはイスラム社会でしたが、社会主義を経て、民主化・市場経済化が進められています。体制移行をする中、ウズベキスタンの法と社会がどう変容してきたか、国籍、人権、コミュニティ、マイノリティなどをテーマに研究を進めています。これまで取り組んできた具体的な研究は、以下の通りです。

  • ソ連崩壊後の国籍を巡る問題(宗教婚による無国籍問題など)
  • 社会主義から民主化を経た人権概念の変遷
  • 住民自治組織マハッラの役割
  • イラン系シーア派少数民族の宗教的価値観の歴史的変遷

研究者からのメッセージ

ウズベキスタンは、約70年間のソ連時代を経て、独立後、西洋的な思想を取り入れつつ、ソ連形成前の伝統的な価値観が復活・再構築し、さらに社会主義的な思考も残っています。このようなハイブリッドな社会は、ウズベキスタンのみならず、他のアジアの国にも存在しており、それらの国との比較を通して、法や社会を取り巻く課題を明らかにしようとしています。