高度経済成長下のベトナム農村の研究
- 研究キーワード
- ベトナム地域研究, 農村社会経済論, 労働問題

研究シーズの内容
もともとベトナムの労働問題の研究をしていました。企業・労働調査を繰り返すなかで、工場ではたらく不熟練青年労働者と農村社会とのつよい結びつきに気づかされました。現在、就労と家計に着目して農村調査を実施しながら、近年、変化の著しいベトナム社会を理解することをめざしています。
【主な著作】
- 『ベトナムにおける労働組合運動と労使関係の現状』(2017) 東海大学出版部
- 「高度経済成長下ベトナムにおける新しい労働者層の形成と展望:メコンデルタ地方都市における外資企業の事例から」(2018)
(荒神衣美編著『多層化するベトナム社会』(アジア経済研究所 所収)
【現在の研究課題】
「高齢化期ベトナム農村での非農業就労による世帯・地域社会への影響と組織・制度の役割(科学研究費助成事業: 若手研究)
研究者からのメッセージ
経済成長著しいベトナムも、とくに農村での高齢化が進むなど、日本とも共通の課題を抱えつつあります。環境・社会・経済など様々な側面からの社会の丸ごと理解を目指してきた農村研究の経験が、日本の農村問題や地域振興の課題にも役立てられればと願っています。