戦後台湾の文学史を通俗の視点から捉え直す
- 研究キーワード
- 中国語圏の通俗小説, 台湾文学, 中国近現代文学

研究シーズの内容
専門分野は台湾文学です。1895年から1945年までの日本植民統治を経験した台湾が、どのように戦後初期から中国語の図書市場を構築したかについて、通俗小説を軸に研究しています。
作品の出版や流通をめぐる、作者・読者・貸本屋・文壇・メディア・市場・文化政策など、多角的な視野から分析することで、従来の文学史を再解釈しています。
研究者からのメッセージ
戦後の台湾は、中華民国体制下で「脱日本化」、さらに中華文化圏への再編入を果たしました。その間に行われた日本の植民地時期に対する再評価は、台湾の歴史的脈略から振り返って考察することが重要です。日本の植民地だった台湾の戦後の歩みについて、ご理解いただくお手伝いができると思います。