教授

今野 元

コンノ ハジメ

  • 外国語学部
  • ヨーロッパ学科 ドイツ語圏専攻

更新日:2025.04.23

ヨーロッパ国際政治史、ドイツ政治思想史、ドイツ史

研究キーワード
マックス・ヴェーバー、教皇ベネディクトゥス一六世、ドイツ・ナショナリズム、「普遍」と「固有」

研究シーズの内容

  1. ヨーロッパ国際政治史: ヨーロッパの国家がどのように形成され、どのような歴史を辿り、どのように変容したのかを、神聖ローマ帝国末期(マインツ大司教ダールベルクを中心に)、ドイツ帝国におけるプロイセン王国(ポーランド系貴族フッテン=チャプスキ伯爵を中心に) などを題材に描く。
  2. ドイツ政治思想: ドイツにおけるアイデンティティ思想がどのように展開したかを、政治評論家マックス・ヴェーバーやバイエルン出身のローマ教皇ベネディクトゥス一六世などを題材に描く。
  3. 日独関係史: ドイツの政治や政治関係諸学が近代日本にどのような影響を与えたかを、吉野作造、上杉慎吉、神川彦松、大串兎代夫、矢部貞治、安井郁などを題材に描く。
  4. 愛知県の民俗祭礼: 県内各地の祭礼を見て回り、愛知県の人間や風土を描く。

研究者からのメッセージ

学問は政治の道具ではありません。何にでも「説明責任」を求めるのが昨今の風潮ですが、学者に即効性があり見栄えがする「社会貢献」ばかりを求めるなら、学問の発展は歪になるでしょう。逆説的なことですが、学者とは一般社会から距離を置いて自分の世界を極めることによって、却って一般社会の中にいる人々が気付かないことを、一般社会の人々にも伝えるという職業だと思います。その意味で、曲学阿世は学者の社会的責任の抛棄になると思っています。