地域の「らしさ」の可視化と共有―地理学からの試み
- 研究キーワード
- 地理学, 都市論, 地域づくり, 地中海ヨーロッパ

研究シーズの内容
- 地理学を基礎として、景観に表出する地域の来歴から今を生きるわれわれにとっての資産を見つけ出し、将来に繋ぐための手助けとなる方法論の構築を進めています。変化を重ねるなかで育つ個性にこそ、生きた地域の魅力があるというのが、研究の基本的な視点です。
- これまで、名古屋・中川運河をフィールドとして、地域の「らしさ」を可視化・共有するためのコミュニケーションツールにあたる「空間コード」を開発しました(左図参照)。今後、このツールに改良を加えながら、他の地域にも応用していきたいと考えています。
- 主な連携先として、地域らしさの継承と進化に関心をもつ自治体を想定しています。景観デザインなどの外形的側面にとどまらず、土地利用計画を柱として、都市政策の各分野の連携を模索したいと考えています。
研究者からのメッセージ
大学院時代からの私の専門のフィールドは地中海ヨーロッパです。外国でのアカデミックな研究を基礎として、そこで得た知見を日本での研究実践にいかすべく努力してきました。異なる地域の現実から学ぶ国際性のある研究教育を大学における自分の行動指針としています。研究の中長期的目標としては、地理学の視点・方法を基礎としつつ、都市計画や建築などの計画論への橋渡しの方法論を構築したいと考えています。