カタルーニャの独立問題とスペイン
- 研究キーワード
- カタルーニャ, 地域研究, 集合的アイデンティティ, 国民国家

研究シーズの内容
- カタルーニャはなぜ独立を望むのか? スペイン・カタルーニャ問題はどうなっていくのか?
- カタルーニャの集合的アイデンティティはどのように形成されたのか?
- カタルーニャの集合的アイデンティティと同地の産業革命(工業化)
- スペインの一体性は人間の基本諸権利に優先するとするスペイン・ナショナリズムはなぜ、どのように形成されたのか?
研究者からのメッセージ
専門は、地中海に面しスペインとフランスにまたがって存在しているカタルーニャ地方の研究です。独自の言語・文化・歴史を持ち、スペインのなかでは極めて珍しく、議会主義・民主主義・共和主義の伝統や商工業の伝統があり、比較的強い集合的アイデンティティを有する(だが閉鎖的な訳では決してない)地域です。カタルーニャという地域を通して、国民国家を再考することが私の根本的な問題関心です。
研究者になるきっかけは?
もとは新聞記者志望でしたが、地元の反原発運動を取材したことで、地域と国家の関係を歴史的視点から考えたいと思うようになり、早稲田の大学院に入学したところ、非常勤で教えに来ていた二宮宏之先生(フランス史・東京外大)から、カタルーニャを薦められたのがきっかけです。「フランスでもスペインでもない、面白いところですよ~」といわれて。
研究内容を大学での教育や、地域・社会にどのように還元していますか?
研究で得た知見は、大学の授業での話に盛り込んだり、私の論文を読んでもらって、コメントや質問を出してもらったりすることで還元しています。地域・社会に対しては、公開講座等で還元しています。愛知県大は、サテライトキャンパスを利用したミニ公開講座のようなものをもっと積極的にやっていくべきだと思います。
学生や高校生にひとこと!
世界が愛を見失いそうになっているとき、君ならどうする?