准教授

水谷 謙太

ミズタニ ケンタ

  • 外国語学部
  • 英米学科

更新日:2025.04.01

形式意味論にもとづく法助動詞・焦点辞の研究

研究キーワード
英語学, 形式意味論, 法助動詞, 焦点辞, 尺度構造

研究シーズの内容

  1. 日英語の法助動詞の対照研究
    日英語の法助動詞を比較することで、その共通点、相違点を特定し、これらがなぜ生じるのかを明らかにすることを目指している。特に、「ほうがいい」や「てもいい」などの段階形容詞「いい」を含む日本語の法助動詞相当表現と、それに対応するとされる英語のmay, might, shouldなどの法助動詞の比較を中心に研究を進めている。
  2. 焦点辞と段階形容詞の相互作用
    even, 「は」, 「も」などの焦点辞を段階形容詞を含む文に付与すると特殊な解釈が生じる(例: 太郎は花子より背が高い / 太郎は花子よりは背が高い)。焦点辞自体の意味や、段階形容詞が持つ尺度構造に着目し、この解釈が生じる仕組みについて研究している。

研究者からのメッセージ

形式意味論という枠組みを用い、 様々な文の意味が、その文に含まれる単語の意味とその組み合わせ方からどのように導き出されるのかを研究しています。英語、日本語など、様々な言語の意味解釈のためのメカニズムを調べていくと、共通点や相違点が見つかります。近年は、これらが何によって生じるかを明らかにすることを目標に研究を進めています。