教授

熊谷 吉治

クマガイ ヨシハル

  • 外国語学部
  • 英米学科

更新日:2025.04.01

英語の情報構造と音韻構造

研究キーワード
英語学, 音韻論, 語用論, 談話分析

研究シーズの内容

  1. 日英語における音象徴の類似点と相違点
    (詳細は「研究者からのメッセージ」をご覧ください)
  2. 文における新情報と旧情報の分布
    言語は意味を伝えるための記号の体系ですが、メッセージの中身は、話し手と聞き手が共有する情報、そして聞き手がまだ知らないと話し手が想定する情報から構成されていると考えられます。後者(= 新情報) は大事な内容を伝えると考えられますが、メッセージのどの部分に現れやすいのか、実際のデータをもとに研究しています。
  3. 一定の長さを持った発音単位の文法構造
    文字で書かれたメッセージの場合、句読点(マルやピリオド) までが「文」という大きな意味のまとまりと考えられていますが、私たちが普段言葉を使ってコミュニケーションを行う場合、メッセージ単位は必ずしも「文」に対応するとは限りません。また、単位の長さ(大きさ) は日本語と英語で差があるようです。その差はどこから来るのかを研究しています。

研究者からのメッセージ

音声を発する行為を表す動詞の音韻構造には、どのような聴覚的・調音的特徴が組み込まれているのかを考えています。笑い声を考えてみると、日本語では笑い方によって「ゲラゲラ」、「クスクス」、「クックッ」のような言葉と、「笑う」という動詞を組み合わせて表現することが普通ですが、英語では、guffaw, titter, chuckle のように、笑い方を示唆する音の成分が動詞の中に組み込まれています。音の特徴(母音の明るさや子音の有声・無声など) が何を表しうるのかを分析しています。