准教授

ハック アンソニー

ハック アンソニー

  • 外国語学部
  • 国際関係学科

更新日:2025.06.17

研究キーワード
映像学、日本映画、アニメ研究、メディア論、メディア・リテラシー教育

研究シーズの内容

映像学(film & media studies)の研究を行っています。映画、テレビ、ゲーム、Youtubeなどの映像メディアは私たちの日常生活を取り囲み、そしてまた、文化的な国境を越えて流れていく。これらの仕組みと社会的役割を学術的に検討することにより、「文化」をめぐる世界共通の課題を再考する助けになります。私自身の研究は、日本映画とアニメーションの歴史と政治性に焦点を当てています。特に、日本アニメがどのようにグローバルな文化的現象となったか、そして、20世紀末~21世紀初頭の政治的「世界地図」について何を明らかにしているか追及しています。

専門分野

映像学

授業の内容と特長

学生たちに「映像を気になる人」になってほしい。これは「映画好き」や「テレビっ子」、「~にはまっている」などとは少し違う。もちろん、気になる作品やコンテンツを熱心に探して、沢山視聴することが大事だけど、自分のコンフォートゾーンから抜け出そうとすることも大事。毎日扱っている映像メディアを当たり前にせず、批判的かつ能動的に関与できるようなメディア・リテラシーを育成するように努めています。

研究者になるきっかけは?

好きなものをより深く理解し、それを通じてより広い「働き」を見ようとする人間(ある種のオタクかな)ので、知らないうちに研究科になりました。

研究内容を大学での教育や、地域・社会にどのように還元していますか?

映像学の仕事は大体、映像メディアの細部と文脈を注意深く観察し、一見しただけではわからない、小さなつながり・矛盾・可能性を見つけ、それらを言葉として表現することである。その価値は多くの場合、メディア・文化・社会の関係性をめぐる既成概念に疑問を投げかけることにある。現代の言説空間では、物事は単純または自明なものとして提示される傾向があるが、それらを提示している映像とその文脈を注意深く見ることで、「それは本当にそう言えるのか? 実際にはもっと複雑なのではないか?」を問うことができる。

学生や高校生にひとこと!

あなとの「視聴生活」は知的生活でもある。それを十分に、情熱を持ってく利用してください。

大学院で学びたい方にひとこと!

気になること、それだけで研究のタネになります。始めるのに、早すぎることも遅すぎることもありません。