海外赴任者の女性配偶者支援/ 渡航看護に必要な力
- 研究キーワード
- 渡航看護, コンピテンシー, 帯同配偶者, コミュニティ支援

研究シーズの内容
夫の海外赴任に同行する配偶者は毎年2~3万人と推計されます。心理的負荷を抱えて帰国される方もいらっしゃいます。配偶者の皆様が元気で海外生活を送るための方法を模索したいと考え次の課題について研究を進めてきました。
- 帯同配偶者のメンタルヘルスの特徴とニーズ
- 帯同配偶者の社会参加と人との付き合いの変化
- 帯同配偶者のコミュニティ支援の検討
また、上記研究を進めていく中で、渡航者の健康リスクに関わる看護職が必要な力を明らかにすることが渡航者への健康支援につながると考え、渡航看護のコンピテンシー・モデルを構築するための研究を始めています。
他にも、高齢者の介護予防に関する研究として、寒冷地域での筋力、筋肉量、食生活、活動量の季節変化に関する研究を行っています。
研究者からのメッセージ
夫の海外赴任に同行したことが、現在の研究のきっかけとなりました。配偶者の皆様は、付き合いや外出困難さなど心理的負担を抱える一方で、その経験を前向きに捉えようともされています。ポジティブ心理の側面から配偶者の皆様の役に立てればと考えています。
海外渡航の健康リスクへの意識はまだ低い状況です。健康リスクを意識するきっかけづくりができればと考えています。