幼児期における自他の心の理解の発達
- 研究キーワード
- 発達心理学, 幼児2歳児, 自己, 表象, 自他関係, シンボル
研究シーズの内容
幼児がどのような過程を経て、自分と他者が異なる心の世界(表象世界) をもつことに気づいていくのかに関心をもって研究を進めています。ここ数年は、2~3歳児の仲間同士の相互作用に着目した観察研究を行っています。2歳児クラスでの観察から、子ども同士の「通じあい」は、まず、身ぶりや言葉の繰り返しを通してなされていくこと、その後、2歳児クラス後半に言葉を軸にしてテーマを立ち上げ、ごっこあそびを展開するようになることがわかってきました。様々な理論的見解に学びながら、この転換期に子どもたちの中に何が起こっているのか、その不思議に迫りたいと考えています。
研究者からのメッセージ
発達心理学は、人間の原点に迫ることが出来る学問領域だと考えています。子どもが発達していく過程は、未だ不思議に満ち溢れています。「発達の不思議」と、それを支える「他者とのかかわり」、この二つの視点を大事にして、教育や研究活動を行っています。