講師

大川 孔明

オオカワ コウメイ

  • 日本文化学部
  • 国語国文学科

更新日:2025.04.01

日本語計量文体研究

研究キーワード
日本語学, 文体論, 計量言語学, コーパス言語学

研究シーズの内容

日本語の歴史、特に平安時代、鎌倉時代の日本語の文体について研究しています。文体というものは、同じ言語の文章であっても、書き手、話し手の性質や、用途場面などに左右されます。そうした言葉の使い分けが具体的にどのように表れるのか、またどのようにまとめられるのかという点に関心を持ち、研究をしています。

手法としても、単に日本語文を見て観察するというのではなく、どのような形式がどの程度現れるのか、またどのような組み合わせが多い(少ない)のかなどという点について、統計的に分析しています。

【著書】
『古代日本語文体の計量的研究』武蔵野書院 2023年

研究者からのメッセージ

我々現代人は、古い時代の日本語を本当の意味で理解できているわけではありません。当時の人々でなければわからない感覚というものがどうしてもあります。しかし、古い日本語の実態を解明するなかで、先人たちの感覚を示し、今を生きる私たちのことばの在り方を考える一助となるように邁進したいと考えております。