日本の近世散文文芸・書誌学
- 研究キーワード
- 近世文学, イソップ寓話, 書誌学

研究シーズの内容
近世の散文文芸を主な研究対象としています。特に16世紀末頃から19世紀までの日本におけるイソップ寓話の受容について、西洋由来のイソップ寓話が日本の様々な文芸ジャンルの中でどう展開し、如何なる影響を及ぼし、人々になぜ、どう読まれてきたのかという総合的な視点から研究しています。また、日本の古典籍そのものにも興味を持っており、そのかたちの特徴や、それにまつわる歴史的・文化的背景などについて書誌学的・文献学的に調査・分析しています。
写真上:『英文伊蘇普物語』(明治5年刊)
写真下:『通俗伊蘇普物語』(明治6年刊)
研究者からのメッセージ
日本の近世は、多種多様な文芸ジャンルが成立し、また相互に絡み合いながら展開した時代です。その中で、面白い作品が数多く作られ、出版を通して広く普及し、様々な層の人々に読まれました。学生の皆さんには、多様性に富む近世文学の魅力はもちろん、それらを調査・研究する面白さを感じてもらいたいです。