愛知県の文学
- 研究キーワード
- 和歌・連歌・俳諧・俳句, 心敬, 宗祇, 芭蕉, 紀行, 日記

研究シーズの内容
古来、愛知県は東海道の要地として、多くの文学者たちが旅をしました。古くは在原業平から、西行も、宗祇も、そして、芭蕉もその足跡を記しています。東海道のみならず、三河国から知多半島、渥美半島経由で伊勢国に至る道筋を連歌師や俳人が旅をし、水辺の自然を題材に豊かな文学が生まれています。旅に生きた歌人、連歌師、俳人たちの残した紀行文や和歌、連歌、俳諧作品から、尾張国、三河国の各地の先人の営みを探っています。
【書籍出版】
共著 『心敬連歌 訳注と研究』 ( 平成27 ・笠間書院) 平成28 年度文部科学大臣賞受賞
共著 『中世日記紀行文学全評釈集成 第7 巻』( 平成16 ・風間書房) 等
研究者からのメッセージ
現代の日本文化の源流であり、今も変わらぬ価値を持つ古典の魅力を引き出し、伝えることを目的として、カルチャーセンターなどの講座で、百人一首や徒然草についてお話ししています。古典の思想を読み直すことが、個人にとって、新たな明日を生きる力になるようにと願いお話ししています。また、愛知のさまざまな地域の自然をテーマにした先人の文化の豊穣な蓄積に改めて目を向けることで、地域への愛着と誇りを共有できることもすばらしいと思っています。