特色のある科目
5学部連携科目が新しく始まります
学部間連携科目とは
愛県大教養教育は、全学の教職員で実施を支えています。中でも教養教育コア科目は、複数学部の教員が共同で授業を担当します。何より教養教育の特徴は、5学部の学生が同じ教室に集い、意見交換することにあります。
多文化社会への招待
多様な視点や考え方に気づき、多文化を受け入れる土壌を育むことで、多文化と共生して生きる態度を養い知識を身につけます。
多文化社会への理解をさらに深めたい場合は「比較文化社会」を用意しています。
データサイエンスへの招待
現在、重要性を増しているデータサイエンスとはなにか、その入口で必要となる基本的な概念を学びます。さらに学びを深めたい場合は「データサイエンスへの招待-実践編」を用意していますので、実践的なデータ活用方法を学ぶことができます。
あいち・日本を学ぶ
本学の教養教育は、リベラルアーツ一般ではありません。学びの地である愛知の個性を重視しつつ、日本文化の多様性や重層性、さらには海外文化とのつながりや比較の視点を備えています。科目名に「愛知」「東海」「日本」などのことばが並ぶ「地域を掘り下げる」科目群や、APU教養連携科目である「エリアスタディーズ総論」「モノづくりの現状と課題」「いのちと防災の科学」が、そのような特徴を端的に現しています。
外国語を学ぶ
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英語
小学校から慣れ親しんだ外国語ではありますが、複雑な内容の文章を読んだり、自分の考えを英語で説明したりすることは容易ではありません。「読む・書く・聞く・話す」の4技能を高めるために、英語の母語話者を含む教員による週2回の授業が用意されています。
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ポルトガル語
ここ愛知県にはおよそ6万人ものブラジル人が生活しています。しかし、たとえ長期的に日本に暮らしていても、依然、日本語での意思疎通に不安を抱える人は大勢います。そこで、彼らが安心して日本で生活するための支えになれるよう、ブラジルの言語や文化を学びます。
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フランス語
フランス語は、フランス、ベルギー、スイス、カナダやアフリカの国々など世界の40ヶ国以上で2億人以上が話しています。日本人教員とネイティブ教員の授業を週一回ずつ履修することで、フランス語の「読む・書く・聞く・話す」の4技能を習得していきます。
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スペイン語
スペイン語は21カ国の公用語であり、その言語や文化は地域的に多様です。愛知県においても1万人程度のスペイン語圏出身者またはスペイン語圏とつながりがある住民が生活しています。スペイン、メキシコ、ペルーに協定大学があり、本学では身近な言語として学ぶことができます。
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ドイツ語
ドイツ語は英語と近い言語で、英語の知識を活用しながら学ぶことができます。全世界で10番目に、EUでは最も母語話者数の多い言語です。世界第4位の経済大国であり、環境保護先進国でもあるドイツの社会や文化について多くの情報を得ることができます。
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中国語
中国語を学んで、中国語圏の人たちと交流しましょう!中国と日本の交流は2000年ちかくの歴史があり、現在では街でも中国語圏からの旅行者や留学生をたくさん見かけるようになりました。中国語の基礎的な語彙と文法を身につけ、話しかけてみましょう。
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ロシア語
近くて遠い隣国――ロシア。〈おそロシヤ〉とも称される心理的な距離感は、多分に言葉の壁が影響しています。ロシア語は難しいと言われますが、ゆっくり順を追って勉強すれば、必ず身に付きます。ロシア語を学べる貴重な機会を、ぜひ活用して下さい。
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韓国朝鮮語
日常生活を送る上でよく耳にする単語や表現を用い繰り返し会話練習を行うことで、日常会話で困らない運用能力を身につけます。また、ことばだけでなく、朝鮮半島の歴史や文化の側面、ならびに、在日コリアンをとりまく現状についても理解を深めていきます。
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日本語
留学生のための科目です。大学生として必要となるレポート作成や口頭表現のための基本技術を学ぶとともに、論理的思考にもとづく表現を学びます。論証型レポートの作成やディスカッションを通じて、アカデミックな日本語力を身につけることができます。
留学生と学ぶ
世界各地からの留学生は、愛県大の大切な構成員です。5学部の学生と、各国からの留学生が、教養教育の場で交流し学びあうことが出来ます。外国語科目を含む科目群「世界を理解する」の諸授業はもちろん、たとえば「比較文化論」では日本人と留学生が組む小グループごとに事例を持ち寄って討論するなど、グローバルな教養教育が体験できます。
セミナーの様子
Global Vision Talks(旧:英語連続セミナー)
英語母語話者に限らず、仕事の場や生活の場でコミュニケーション・ツールとして英語を使っている人から、体験談など日常的テーマについての話を聞き、グローバルな視野と英語によるコミュニケーションへの積極的態度を養う。
学生の声
◆教養教育コア科目「多文化社会への招待」を受講した感想◆-
私は前期の「多文化社会への招待」を受けてたくさんの刺激をもらいました。私は普段あまり何も考えることなく自分の基盤の中で生活をしていて、他の人の観点になって生活を考えてみることがなかったのでこの講義を通してあらゆる立場の視点から物事を考えるようになったのと同時にその考えたことをどのようにして言葉にして発信すればいいのかを学ぶことができました。そして毎回組まれる新しいグループの中での話し合いなどを通して自分にはなかった新たな考えを知ることができて自分の視野を広げることができました。またこの講義を受けて私は他の人や世の中の出来事に目を向けて生活するようになり、私にとってとてもいい機会になりました。有り難うございました。
外国語学部 ヨーロッパ学科ドイツ語圏専攻 1年 R.F
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様々な文化が共存する社会では当事者の立場になって考えなければならない問題が多くあります。この講義では、他学部の先生方による授業やグループワークを通して、そのような現代社会において物事を客観的に捉える力を身につけることができます。特に異なる学部の学生で構成されたグループワークでは、メンバーそれぞれが専攻する講義で得た知識や思考を活かしながら意見を出し合い、その発想に刺激を受けたこともありました。私は講義を受けて地域と外国の方々との繋がりに関心を持ち、グローバル化する社会において地域が果たす役割について考えるようになりました。自分の視野を広げることができるのもこの講義の魅力であると感じています。
日本文化学部 歴史文化学科 1年 Y.M
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私は「多文化社会への招待」を受け、他学部の学生と学び合えることこそ、この授業の最大の魅力だと思いました。もちろん同じ学部で学ぶことも大切ですが、思考が似通っていることもあるかと思います。そこで、他の学部の意見を聞いたり、話し合ったりすることで、自分の中の固定概念が覆されたり、新たな視点で物事を見ることができました。また、私は最近、社会には1人の人を支援する為に、いくつもの学部の知識が必要であることを学びました。そういった問題に対処するためにも他の学部のことを知ることはとても大切だと思いました。
教育福祉学部 社会福祉学科 1年 M.N
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この授業は物事の見方を考えるきっかけとなりました。授業のテーマは自分の知らなかったテーマもあったため、他学部の方の異なる意見を聞き、自分の見ていた視点とは異なる視点での考えがあることに気が付きました。授業を通して、物事は一面だけでなく色々な面があり、様々な角度から考えるということを学びました。また、他の人の考えを聞き、学んでいく姿勢も身に付きました。今後看護を学んでいく上で、自分の考えだけに留まるのではなく、周りの様々な考えを参考にしていこうと思います。
看護学部 看護学科 1年 Y.A
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データサイエンスへの招待ではAIについての授業が印象に残っています。近年は「AIブーム」という言葉がよく聞かれ、私たちも機械学習についての知識が求められる時代です。この授業はこれらのことについて深く学ぶことができる貴重な機会でした。授業では「ディープラーニング」について知るために、愛知県立大学が実際に研究している自動運転の研究の例を実際に用いてどのような仕組みで実験が行われているかを知ることができ、機械学習について理解を深められたことがとても良かったです。
外国語学部 中国語学科 1年 M.O
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データサイエンスへの招待の講義では多少の数学の知識が求められましたが、大学受験から半年ほど数学に触れてこなかった私でも理解しやすいと感じる講義でした。毎日多くの情報に囲まれて生活する私たちにとって、この講義で学ぶデータから正確な情報を読み取る過程や、実際にデータがどのように取得されているかを知ることは非常に重要なことだと私は考えます。そしてこの重要なテーマについて学んだことを活用し、他学部の学生と一緒に問題を共有して考えられることがこの講義の最大の特徴です。他学部の学生と交流できる数少ない機会なので、グループワークの際は相手の考えを聞いてからそれを自分の考えと照らし合わせた上で相違点や類似点を挙げるという流れを意識して発言するようにしました。それが自分にとっても相手にとっても成果を得やすい交流につながるのではないかと思います。
日本文化学部 国語国文学科 1年 S.I
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複雑化した現代社会と近未来をよく生きるための方法はデータサイエンスから導かれるかもしれない。そしてそのヒントはデータサイエンスを学ぶ過程に散りばめられていた。僕らはいま、激動の社会に生きている。例えば、情報社会において、個人がスマートフォンを所有し、様々な情報にアクセスすることができる。公的機関の発信する公式情報、ある集団からの情報、だれか個人が発信した情報といった情報が溢れている。また、Aiが身近になった社会では、Aiの存在を意識することが日常的になった。今まで僕たちがしていた仕事をAiがおこない、さらには僕たちができなかった業務を遂行しようとしている。さらには、近未来社会では自動運転を搭載したスマートフォンのようなアップデート可能な電気自動車が公道を占めているかもしれない。そんな情報社会で、何を信じて生きていくか。Ai共存社会でどんな仕事を選ぶべきなのか。答えはひとつではないし、十人十色だ。それらを考えるためのヒントは、データサイエンスへの招待全15回の授業の中に散りばめられていた。統計学、情報倫理、アルゴリズム、ビジネス知識の中にあった。正直にいうと、専門用語を聞いたときは難解に感じ、 目をそむけたくなった。しかし、ひとつだけ確かだったことは、15回の授業の中で、難解な用語に直面しても、眠らずに、メモを取りながら、授業と向き合うことによって、これからの学びのヒントが見つかったことだ。つまり、これからの学びを深めるためのヒント、激動社会で生きていくヒントはデータサイエンスの中から必ず見つかるだろう。
教育福祉学部 社会福祉学科 1年 R.A
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この授業は、情報化が進む現在の社会から生き抜く方法を身につけることのできる講義だと思います。どの学部の生徒にも理解しやすい語句や事例を講義で学んだ上で、他学部の学生とグループワークを行い、様々な意見から自分の考えをまとめることで、データサイエンスを体験することができました。実際に体験したことで、データに振り回されないようにするための知識や技術を蓄えられたと思います。今後も情報社会化に伴って、どの場面にも多くの問題が出てくると思いますが、データから有用な情報を導き出す技術であるデータサイエンスを、社会に出る前に学ぶことができてよかったと感じています。
看護学部 看護学科 1年 A.T
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まずこの講義の特徴は、普段関わることがない同学年の他学部の人々とグループワークとして様々なデータが飛び回るこの情報社会に対しての問題点や自分の考えを日々私たち経験していること(アルバイトや学校生活など)を踏まえて話し合うことができ、またそこから交流を深めることができるところであると思う。どのデータをどのように見るのかはやはり人それぞれであり、また学部学科によっては同じデータに目をつけていたりすることもある。そういう面で同じ大学の人の様々な考えや意見を聞くことができるいい機会だと感じた。
情報科学部 情報科学科 1年 Y.K