教養教育について
理念
人をつなぎ世界を結ぶ、愛知に根ざしたグローバルな視野をもって、次のような活動ができる素養を育む
- ・人間性と文化について科学的な思考によって価値の相対化ができる。
- ・予測困難な事態にも対応しつつ主体的に社会性をもって行動できる。
- ・人権尊重や国際平和の普遍的価値に照らし、学びの英知を地域社会へ還元できる。
目標
県大教養の理念を達成するため、以下のような人間力の育成を目標とする。
- ・基本的人権と国際平和の重要性を認識し、倫理観や正義感をもって行動できる。
- ・国際社会とその多文化の諸価値を理解・尊重できる。
- ・文化の違いを超えた相互理解のためのコミュニケーション能力と情報発信力をもつ。
- ・課題解決のための合理的かつ批判的・創造的な思考力を有する。
- ・事実を客観的に分析・理解し、数理的・客観的なデータ分析ができる。
- ・専門分野を超えた総合的な視点と考えを深めることができる。
- ・ジェンダーやセクシュアリティー、また弱者やマイノリティーに適正な理解ができる。
- ・生きる意味を自覚し、健康的な生活を探求しつつ将来を見据えることができる。
- ・科学技術の発展と自然界の現状を理解することができる。
- ・災害発生等の不測の事態に対処し、主体的に行動できる。
2021年
新カリキュラム始動5学部
連携科目が
始まります
愛県大の新しい教養教育は、本学における学びの根幹です。その個性は、愛知に根ざしたグローバルな視野での学びにあります。
愛県大の総合力を結集して、愛県大生の知的羽ばたきを支援し、新時代に生き抜く力を深め伸ばします。
理念
- ・人間性と文化について科学的な思考によって価値の相対化ができる。
- ・予測困難な事態にも対応しつつ主体的に社会性をもって行動できる。
- ・主体性や社会性をもって、現代世界の予測困難な事態にも対峙して行動することができる。
新カリキュラムの特徴
コア科目を置いています。これは複数学部ないし5学部が連携し、5学部の受講生が交流しつつ学ぶ、総合的で実践的な諸科目です。中でも「多文化社会への招待」、「データサイエンスへの招待」は初年次必修です。愛県大を知り、学びの道筋を構想し、教養教育と専門教育への希望を膨らませてください。
教養教育の中に外国語科目を含み込んでいます。外国語の習得はそれ自体が目的ではなく、異文化理解に基づく共生に役立つという目的があるからです。
カリキュラム全体を4つの科目群に区分しています。「世界を理解する」「地域を掘り下げる」「社会に生きる」「科学と人間を深める」です(さらに小区分をつけています)。それぞれの科目群に教養連携科目を配置して各科目と関連づけています。自分らしく有効な選択を思い描いてください。
1年次から4年次までの大学生活を構想しつつ履修する仕組みです。教養教育の意義は年次とともに高まります。卒業後にも威力を増します。キャリアプラニングの諸科目をはじめ、じっくりとした学びが可能です。

科目群の概要
多文化社会への招待【APU教養コア科目】
学部や学科という垣根を越え、ともに学び、語り合うことで、多文化や多様性について考える新入生の必修科目です。
データサイエンスへの招待【APU教養コア科目】
学部や学科という垣根を越え、世の中に溢れる膨大な情報やデータから新たな知見を発見し価値を創造することについて考える新入生の必修科目です。
世界を理解する
多文化・多言語の実際を学び、社会での協働に役立ててください。小区分の「多文化理解」でネイティブ英語などに触れ、「外国語科目」で語学力を深め、「外国語セミナー」で実践力を伸ばしてください。
グローバル社会の諸問題【APU教養連携科目】
国内外の専門家の講演やクラスでのディスカッションを通し、世界に横たわる様々な事象を批判的に観察することで、課題発見、ならびに、課題解決のための力を養います。
多文化理解
触れたことのない文化や言語に接することで、自国の文化や言語を客観的に見ることができます。様々な言語や文化を紹介しつつ、異なる言語や文化との摩擦や対処法を学ぶことにより、将来のグローバルな場面に備えます。
外国語科目
従来からある、英語、ポルトガル語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、ロシア語に加え、韓国朝鮮語でもIIが新たに開設されました。また、協定大学へのショートプログラムの参加により外国語を履修することが可能となり、履修方法の幅も広がりました。
外国語セミナー
学んだ外国語をより実践的に使う場として、英語、ポルトガル語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、および中国語の「外国語セミナー」が、外国語科目として新たに加わりました。ここでは、自国の文化や言語を外国語の文化や言語と比較しつつ、外国語で研究発表し、質疑応答する技術を身に付けます。
地域を掘り下げる
自らの生活空間である愛知・日本と、グローバル化によって身近になっているはずの世界の諸地域について、様々な視点から学びます。
エリアスタディーズ総論【APU教養連携科目】
特定の地域について、歴史、社会、文学、文化など多角的に見る方法としての「エリアスタディーズ」について知り、一つの事象を多角的に見る目を養い、多様な学びにつなげていきます。
愛知・日本
愛知、東海地方、日本、それぞれの角度から地域に根ざした文化を掘り下げていきます。文学、歴史、ことば、生活…人びとの暮らしすべてに地域という要素が不可分に関わっていることを学びましょう。地域に関わる研究の手法も知ることができます。
諸地域研究
アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカといった世界の諸地域の歴史と文化について知ることは、グローバル化された私たちの生きる社会を客観的に見る目を養うことにも繋がります。この科目群では、各地域への理解を深めると同時に、現代社会の抱える問題にも目を向けます。
社会に生きる
社会の仕組みや働くことの意義、自分自身の適性や能力を理解しながら、自分らしく生きるための基礎を築きます。
ものづくりの現状と課題【APU教養連携科目】
愛知のものづくり企業と連携し、チームでプロジェクトのテーマを設定、課題解決に取り組むプロジェクト型実践教育です。
現代社会
私たちを取り巻く現代社会の仕組みや文化について、さまざまな学問手法や異文化との比較を通して理解し、現在および今後の課題を考える力の基礎を培うことを目的とした科目群です。
キャリア・プランニング
自分自身の人生設計を考え、主体性・社会性・人間力を身につける科目群です。地域社会の課題、現在の自分を知り、社会とのつながりをどのように見出していくか、実践的に学びます。
科学と人間を深める
人間が蓄積してきた知恵の探求によって、科学的視点を養い、心身共に豊かな人間性の涵養を目指します。
いのちと防災の科学【APU教養連携科目】
身近な地域や大学生活、災害弱者に関わる災害リスクや対応策の在り方を通して、いのちの尊厳や人権のあり様について探求します。
自然科学
自然現象と人類が築いてきた科学に関かかわる諸分野を対象とし、そこから見出される普遍的な法則性探求の歴史を背景に、私たちを取り巻く現在、および今後の課題について理解し、それらに対して考える力の基礎を培う事を目的とした科目群です。
人文科学
哲学や心理学、文学、芸術鑑賞・表現に関わる学問の叡智に触れることで、人類の文化や歴史、諸種の営為にある本質や価値、意味を理解し、人間としてのあり方や生き方を考えることを目指します。
情報科学
現代社会における情報化の進展はあらゆる領域にみられます。コンピュータの操作技術の取得だけでなく、情報とその取扱いに関する正しい知識、および、情報技術と社会活動との関連を理解し、自ら情報を操ることのできる主体の構築を目指します。
スポーツ・健康科学
生涯にわたる心身の健康のあり方、健康づくりの科学的方法、健康をめぐる現代的課題についての知識・技能を身につけ、また、生涯スポーツの主体者になるためのスポーツ・リテラシーを講義・演習をとおして身につけるための科目群です。
教養留学修得科目【APU教養特別科目】
協定校への留学後に、海外での履修科目をこの科目で認定できる場合があります(帰国後に申請)。
県大エッセンシャル【APU教養特別科目】
本学にとって今特に焦点を当てるべきテーマを毎年設定します。学内外の専門家を講師とする系統的な連続授業です。
県大教養ゼミナール【APU教養特別科目】
3,4年生で選択できます。学びの成果を、大学内または近隣の学校・公共施設などでアウトプットする体験です。
科目一覧
科目群 |
科目名 | 基礎 |
基礎 |
発展 |
設置年次 および単位 |
必修 単位 |
備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
I | II | III | IV | |||||||
APU教養 |
多文化社会への招待 | ● | 2 | 2 | 1年前期必修 | |||||
APU教養 |
データサイエンスへの招待 | ● | 2 | 2 | 1年後期必修 |
科目群 |
科目名 | 基礎 |
基礎 |
発展 |
設置年次 および単位 |
備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
I | II | III | IV | ||||||
APU教養 |
グローバル社会の諸問題 | ● | 2 | ||||||
多文化理解 |
多文化社会とコミュニケーション | ● | 2 | ||||||
Global Vision Talks | ● | 2 | 外部講師による(オムニバス) | ||||||
言語コミュニケーションと多様性 | ● | 2 | |||||||
Japan's Interactions with Other Cultures | ● | 2 | 英語による講義 | ||||||
Japan Seen from Outside | ● | 2 | 英語による講義(センター付きネイティブ教員) | ||||||
原語で読む名著 | ● | 2 | |||||||
外国語科目 |
英語Ⅰ | ● | 4 | ||||||
英語Ⅱ | ● | 4 | |||||||
ポルトガル語Ⅰ | ● | 4 | |||||||
ポルトガル語Ⅱ | ● | 4 | |||||||
フランス語Ⅰ | ● | 4 | |||||||
フランス語Ⅱ | ● | 4 | |||||||
スペイン語Ⅰ | ● | 4 | |||||||
スペイン語Ⅱ | ● | 4 | |||||||
ドイツ語Ⅰ | ● | 4 | |||||||
ドイツ語Ⅱ | ● | 4 | |||||||
中国語Ⅰ | ● | 4 | |||||||
中国語Ⅱ | ● | 4 | |||||||
ロシア語Ⅰ | ● | 4 | |||||||
ロシア語Ⅱ | ● | 4 | |||||||
韓国朝鮮語Ⅰ | ● | 4 | |||||||
韓国朝鮮語Ⅱ | ● | 4 | |||||||
日本語Ⅰ | ● | 4 | (留学生対象) | ||||||
日本語Ⅱ | ● | 4 | (留学生対象) | ||||||
教養外国語ショートプログラム | ● | 2 | 各学部が指定する「外国語科目」必修単位に算入可能 | ||||||
外国語セミナ |
Intercultural Seminars in English (英語セミナー) |
● | 4 | 外国語学部以外の学生は英語IIを事前に履修しておくこと | |||||
Seminarios interculturais em portugues (ポルトガル語セミナー) |
● | 4 | ポルトガル語IIを履修済みのこと | ||||||
Seminaires interculturels en francais (フランス語セミナー) |
● | 2 | フランス語圏専攻以外の学生はフランス語IIを事前に履修しておくこと | ||||||
Seminarios interculturales en espanol (スペイン語セミナー) |
● | 2 | スペイン語圏専攻以外の学生はスペイン語IIを事前に履修しておくこと | ||||||
Interkulturelle Seminare in Deutsch (ドイツ語セミナー) |
● | 2 | ドイツ語圏専攻以外の学生はドイツ語IIを事前に履修しておくこと | ||||||
跨文化汉语研讨班 (中国語セミナー) |
● | 2 | 中国語学科以外の学生は中国語IIを事前に履修しておくこと |
科目群 |
科目名 | 基礎 |
基礎 |
発展 |
設置年次 および単位 |
備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
I | II | III | IV | ||||||
APU教養 |
エリアスタディーズ総論 | ● | 2 | ||||||
愛知・日本 |
フィールドで学ぶ社会 | ● | 2 | ||||||
愛知の文化遺産 | ● | 2 | |||||||
愛知の産業 | ● | 2 | |||||||
東海地方と日本文学 | ● | 2 | |||||||
日本の歴史と文化 | ● | 2 | |||||||
諸地域研究 |
アジアの歴史と文化 | ● | 2 | ||||||
ヨーロッパの歴史と文化 | ● | 2 | |||||||
北アメリカの歴史と文化 | ● | 2 | |||||||
中南米の歴史と文化 | ● | 2 | |||||||
アフリカの歴史と文化 | ● | 2 |
科目群 |
科目名 | 基礎 |
基礎 |
発展 |
設置年次 および単位 |
備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
I | II | III | IV | ||||||
APU教養 |
ものづくりの現状と課題 | ● | 2 | ||||||
現代社会 |
日本国憲法 | ● | 2 | ||||||
法学入門 | ● | 2 | |||||||
政治学入門 | ● | 2 | |||||||
経済学入門 | ● | 2 | |||||||
社会福祉入門 | ● | 2 | |||||||
比較文化社会 | ● | 2 | 留学生と混合 | ||||||
社会学入門 | ● | 2 | |||||||
現代社会の諸問題 | ● | 2 | |||||||
高度情報社会の理解 | ● | 2 | |||||||
キャリア・プラニング |
地域社会とキャリア構想 | ● | 2 | ||||||
キャリア実践 | ● | 2 | |||||||
日本語表現法 | ● | 2 | 動画による自己PR作成も含む | ||||||
インターンシップ実践 | ● | 2 | 産学連携、教育型インターンシップ | ||||||
キャリア展望-生き抜く力- | ● | 2 |
科目群 |
科目名 | 基礎 |
基礎 |
発展 |
設置年次 および単位 |
備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
I | II | III | IV | ||||||
APU教養 |
いのちと防災の科学 | ● | 2 | ||||||
自然科学 |
教養のための科学 | ● | 2 | 「科学と人間・社会」と統合 | |||||
現代物理学 | ● | 2 | |||||||
地球の科学 | ● | 2 | |||||||
生活の中の化学 | ● | 2 | |||||||
生命の科学 | ● | 2 | |||||||
環境の科学 | ● | 2 | |||||||
人文科学 |
哲学入門 | ● | 2 | ||||||
心理学入門 | ● | 2 | |||||||
文学入門 | ● | 2 | |||||||
芸術鑑賞入門 | ● | 2 | |||||||
芸術表現(美術) | ● | 2 | 実技を含む。隔年開講 | ||||||
芸術表現(音楽) | ● | 2 | 実技を含む。隔年開講 | ||||||
情報科学 |
情報リテラシー(情報対象外)* | ● | 2 | 情報機器操作 教職100-200、看護2クラス | |||||
メディア情報基礎(情報対象外)* | ● | 2 | 隔年開講 | ||||||
データサイエンスへの招待-実践編 | ● | 2 | 「データサイエンスへの招待」の上級クラス | ||||||
スポ・健康科学 ツ |
生涯スポーツ論 | ● | 2 | ||||||
健康とからだの科学 | ● | 2 | |||||||
健康とこころの科学 | ● | 2 | |||||||
健康生活学 | ● | 2 | |||||||
スポーツ実践演習 | ● | 2 |
科目群 |
科目名 | 基礎 |
基礎 |
発展 |
設置年次 および単位 |
備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
I | II | III | IV | ||||||
コア |
教養留学修得科目 | ● | 6 | ||||||
県大エッセンシャル | ● | 2 | |||||||
県大教養ゼミナール | ● | 2 |